チャーターナイト報告(2013/10/22)

チャーターナイト報告

2013年10月22日火曜日、例会会場である東京アメリカンクラブにて、当クラブの記念すべき東京愛宕ロータリークラブ認証状伝達式(通称:チャーターナイト、以下CN)が190名の諸先輩方やお客様に見守られながら、無事に執り行われ、チャーターメンバーである22名はいよいよ終わりなき奉仕の旅へ出航したのだった。

認証状伝達式はクラブにとって一生に一度のとても大事な行事であることはわかっていても、ロータリーを何もわからない私達は、何をどうしていけば良いのか、さらに決まり事がしっかりしているロータリークラブの組織の中で「何をしてはいけないのか」、何一つわからない。40歳前後の経営者がずらっと揃って頭を抱える始末。これが始まりだった。実は当初の開催予定日は9月10日だった。仮クラブを設立、その後国際ロータリーに申請、認証がおりて初めて「認証状伝達式」のご案内という流れがわかっていなかった。そもそもチャーターナイトは通称で、「認証状伝達式」が正しい名称であることも知らなかった。恥ずかしくもいかに私達がロータリーをわかっていなかったかの証拠である。


ようやくスタートを切ったのは、ご案内状を発送してから。8月末、会長、副会長と東京アメリカンクラブで試食会。アメリカンクラブでも初めてのことだけに、力を入れてくださった。9月9日、2750地区の他クラブへのご挨拶周りを開始。約一ヶ月の間に皆で手分けして40近いクラブへご挨拶とCNのご案内にお邪魔した。初メイキャップにオドオド、ドキドキで一杯だったが、限られた例会時間の中で、どのクラブでも壇上からご挨拶をさせていただく機会を賜った。諸先輩方の温かいご高配に心から感謝の念を捧げる。交換していただいた沢山のバナーは私達の誇りである。CN当日は華やかに会場を飾ってくれた。

わかっていてもお尻に火がつくまで動かない。尾関会長にお尻を叩かれ、ようやく本気の火がついたのは一週間前のこと。当然、本番直前の金曜日、そして前夜は徹夜であった。東京青年会議所時代、事業直前の貫徹作業は当たり前のことだった。まさか40歳半ばにして再び同じ経験をするとは。いかに自分が成長をしていないか痛感させられた。しかし、この過程を経てメンバーが一つになり始める実感を得た。ワイワイ言いながらの準備を通じて、これまでのよそよそしさがいつの間にか消え、ぐっと仲良くなった。これがCNの意義の一つと感じた。

本番一週間前の10月15日の通常例会に、東京恵比寿RCの伝説のソングリーダー、松島トモ子さんが歌唱指導にいらしてくださった。美しい歌声で私達の覚束ない歌を導いて下さり、鈴のように澄んだ美しい声で「本番は、自信を持って歌えば大丈夫」と、勇気づけてくださった。

本番当日。


昼の12時にメンバー全員でクラブのお名前を頂いた、愛宕神社へご祈願の参拝。これで気持ちが整う。いよいよ200名を超えるお客様をお招きしての認証状伝達式。胸が高鳴る。

ホテルオークラでのランチミーティングを経ていよいよ会場入り。

そして。

お一人目のお客様をお迎えしたと思ったら、最後のロータリーソングを歌っていた。

会場では「皆まで言うな」とばかりに、メンバー全員が目と目の合図で自分の持ち場を守り、欠けているところのサポートに入り、認証状伝達式を運営し盛り上げてくれた。

認証状が尾関会長の手に渡された時には、クラブをゼロから作り上げてきたこの数ヶ月が走馬灯のように駆け巡り、ぐっと目頭が熱くなった。

祝宴の最後は、閉会の時間とお料理のスピードが合わず、佐藤幹事と会場の後ろで小競り合い。「閉会時間を守らないと」「でも、お料理が出せない」「なんとか出して!」「いや、無理!」まさに押し問答状態。大人二人が熱くなってガチンコ勝負。気づいていたメンバーもハラハラしていたのかもしれない。夜中まで続いた赤坂での2次会で笑い話となったが、これも生涯の良い思い出だ。

閉会のロータリーソング「手に手つないで」は会場を一つにしての大合唱。松島トモ子さんが、マイクを握ってくださった。会場に響いた200余名の歌声はまさに私達の出航を祝ってくださったようだった。あの場で感じた皆様のお気持ちを、私達チャーターメンバーは決して忘れてはならない。

こうして、東京愛宕ロータリークラブはよちよちながらも、世界に活躍するロータリークラブの新クラブとして無事に産声を上げることができた。

「全ての責任は私が取るから」と、いつも大きく温かく見守り導いてくださる舟木いさこガバナーと、お姉様のように面倒を見てくださる波多野容子拡大補佐に心から深く感謝を捧げる。

舟木ガバナーが当クラブに込めてくださった想いを確かに受け止め理解し、今後の奉仕活動に反映させていく。

ロータリアンであることに誇りを持ち、地球規模の視野視点から活動し、健やかなる地球の継続に多少なりともお役に立てる東京愛宕ロータリークラブであり続けたいと考えている。

チャーターナイト実行委員長 石渡 美奈